以下、とりとめのない文章です(笑)
その部屋の主である叔父は東京の大学へ進みそのままあちらに居ついて
しまいました。
主を失った部屋の空気はひんやりと冷たく淀んでわずかに埃臭い
ひとりこっそりその部屋に忍び込むと
うず高く積まれた本を一冊一冊手に取ったり
レコードを引っ張り出してはその絵柄を見るのが楽しみでした。
近くの障子窓には夕暮れ時の淡い太陽の光が弱々しく当っていました。
鬱蒼とした針葉樹林の中、
おっきなまんまるお月さんが暗い夜空に煌々と輝いている
そんな光景が描かれたジャケットをじぃっと見つめていました。
世界中の物音が絶え深い森の中へ・・
そんな気がしたのでしたが
実際にはすぐそこに迫ったお隣からの物音や
夕餉の仕度をしている母と祖母の話し声、食器ががちゃがちゃと擦れ合
うそんなザワザワした音が聞こえていたのでした。
黒く光ったレコードの縁に恐るおそる手を掛け、
ちっちゃなプレイヤーにそおっと置いてみました。

子ども心にもそのせつないほどの物悲しいピアノの音色が耳から離れず
強烈な印象として残り、その後、ピアノピースを購入しあの有名なピア
ノソナタ月光の第一楽章を弾いてみたのが小学校の確か4年生の頃。
当時バレエを習ってた私は自宅アパートの一室でクラッシック好きな母
が聴くショパンの曲に合わせて毎日のように体をくねらせいっぱしの
バレリーナになったつもりになっていました。
余談ですが、ある年の学校の運動会でワルトトイフェルのスケーター
ズ・ワルツにあわせ全校生徒の中でも堂々と踊り狂いました(-ι-)
今から思うと冷や汗もの。当時は(も)かなり変わった子どもでした。
母も私の毎日のように続くバタバタ踊りを見てよく笑わないでいられた
ものだと思います。親の愛は偉大です(笑)
ベートーヴェンの音楽に目覚めた私はそれらの曲でも踊ってみようと試
みましたが、どうしてもしゅるしゅると踊る気が萎えてくるのを感じま
した。
実際にはベートーヴェンの曲がバレエ音楽にもなっているのですね。
凄い、凄い、見てみたい・・
多分時間はかなり長いんでしょうけどヽ(゚∀゚ )ノ
楳図かずお先生が描くような白蛇がのっかったような頭髪
眼光鋭く口は苦虫を噛み潰したという表現がぴったり
ずらずらと並ぶ大音楽家の諸先生方の中で
一目瞭然、『このお方がベートーヴェン〜っ!』真っ先に判りますね。
中学に入り、休み時間や放課後、友達に引っ張られて行った音楽室の壁
のベートーヴェンの顔を眺めながら、麗子・Sさんの華麗なピアノ演奏を
聞く毎日。
麗ちゃんは名前の通り、見目麗しいフランス人形さんのような女の子
I先生に習ってるというピアノの腕前は相当なもの。
スパルタで有名なI先生は間違えるとムチでひっぱたくらしいっ!?
そんな噂を聞いた私は麗ちゃんの体にムチで打たれた赤いみみずばれが
ありはしないか、ほっそりとした白い首筋やすんなりと伸びた細い手を
じっとりと観察したものです。
が、優秀な麗ちゃんの体には傷ひとつなくにっこり微笑む横顔はまるで
天使か妖精のようでした。

麗ちゃんの演奏をホレボレと聴き、早速私も♪と購入したのがこの本

アパートの小さなアップライトピアノ相手に毎日練習し、
豆ピアニストになったつもりでルンルンしていましたが、
友達のかおりちゃんもよ〜くご存知、隣の隣に住む憧れの
二村伸くん
(NHK報道局国際部担当部長)のおかあさんが
シューマンのトロイメライがお好きらしい
という情報を得てから、急いでシューマンのこどもの情景を片っ端から
練習し始めました。
高校に入り、音楽の柿崎先生の前でそれら自慢の曲を弾くと
「あんたのはめちゃくちゃ〜」
そう簡単に一言で片付けられピアノへの情熱が急速に醒めていきまし
た。
今でもポロリンピロリ〜ンとピアノを弾きますが練習不足と老化が進ん
で手の動きが鈍く自分で弾くより人の演奏を聴く方が好きです。
夫婦は
価値観が一緒
とか
趣味が一緒
たとえ↑でなくても、お互いが少しづつでも歩み寄ることができれば
嬉しいしそれが幸せにも繋がるのに・・なぁ・・なんて密かに思いながら
でも、まぁ、お互いなんとか気持ち良く暮らしていければ良しとしましょうか
悶々とした日々を過ごしながらも
きまって最後はそんなあきらめの境地に至るのでありますw

彼とははなから趣味が合わないって分かってるのでこの類の映画には誘
いません
自分と趣味の合う(ように育てた)娘と一緒に行って来ました。
音、音、音、心地よい音楽の洪水に身をゆだね
たまには良いな・・こんな時間も
大フーガの演奏会の最中、
当時としてあまりに難解な作品だったものだから
聴衆が次々と席を立ってしまうのですが
次々と、次々とですよ(´д`)あぁ〜、皆さん、どして〜〜
ベートーヴェン自身が予想通りだと言ってましたが
ただ、私にはさっぱり?
いつかしっかり聴いてみたいです。
さて、今年こそ、年末にさいとうさんが歌う第九を聴きに行くつもり
です♪
ってまだまだ先の話ですがヾ(^_^;)
おまけのひとこと
エド・ハリス演じるベートーヴェンは眼差しが優しかったです。