我が家では旧の初午の日、屋敷の中にあるお稲荷さまのお祭りをし
五穀豊穣や家内安全、商売繁盛をお祈りします。
「これじゃお膳をお供えするのが無理かなぁ・・」
数日前からお稲荷さま周辺をせっせと掃除し赤い幟旗を立てたり
小さな丸い鏡をぴかぴかに磨いたり、お稲荷さまが好きな物を
いっぱいお膳に並べ今日の日を楽しみに待ってた愛ちゃん、
小雨がパラつく暗い空を見上げ、朝から何度も玄関を出たり入ったり
深いため息をついています。
我が家のお稲荷さまは、奄美のすが先生が以前おっしゃってましたが
位がとても高く、色白美男子みめ麗しいお稲荷さまなんだそうです。
薄暗いほこらの中を覗き込んでいると、鼻がきゅ~んと高く、
目は切れ長、凛として気高い羽織袴姿の白お狐さまの顔が
ふわわぁ~んっと浮かんでくるのです。